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第99回定例研究会



開催日時:2018年5月25日(金)17:00〜18:00

演 題:映画「愁いの王 ──宮澤賢治──」で描きたかったこと

講 師:吉田 重滿 氏(映画製作オフィスGRISAILLE代表)

会 場:岩手大学農学部1号館2階1号会議室



吉田重滿氏
講師の吉田重滿氏
 


【発表要旨】
 この映画『 愁いの王 - 宮澤賢治 - 』は宮澤賢治の生涯を描いた3時間18分の長編劇映画ですが、単なる偉人の伝記物映画ではありません。賢治の世界観を描こうと製作しましたが、元々は自分の描きたい事を映画というものを通して開示するために、宮澤賢治という人間の一生を描いてみました。
 映画は二部構成になっていて、第一部では、悩み愁いながらも法華経の教えを実践して信仰を行き渡らせ、この世を浄土としたいと燃え上がる賢治と、自身の法を喜び、人の信仰にも敬意を表して和合するのだという現実的な父とを対比して描きました。
 第二部では、たった一人で愁える王・宮澤賢治がこの世を “ 装景 ” して、宇宙の真理である法を開示しよう ( 直感知させよう ) とする姿を中心に描きました。
 私自身もこの映画を撮る事は、ある意味“装景”するつもりで創作しています。
 映画は、2052年に或る男が経埋ムベキ山から法華経が納められている経筒を見つけたところから始まり、そして、その賢治の遺言の経を持って山を下るところで終わります。
 その経筒には、「此ノ筒法滅ノ后至心 求法ノ人ノ手ニ開カレン コトヲ冀フ 此ノ経尚世間ニ マシマサバ人コノ筒 ヲトルコトナク再ビ コノ地中ニ安置 セラレタシ」と記されていました。